ホスト界の帝王「ローランド」の本を読みました。
そして気づいたら6km走っていました。※理由は後述
- そもそもローランドってどんな人?
- ホストの帝王らしいけどそんな人の本を読んで学ぶことあるの?
- 名言は面白そうだしどんな名言が書いているかは気になる。だけどそれにお金を払うのもどうかな…そもそも本を読むのは嫌い…
このように色んな人がいてると思いますが「とりあえず1,000円だし読んでおけ」と言いたいですね。笑
それくらいぼくは楽しめました。
本ページではその理由について書いていきます。
一部ネタバレあるのでご注意ください。
どんな業界であれ『帝王』と呼ばれるには相当努力しているのは間違いない
まずは「所詮ホストが書いた本」と思っている人に伝えたいですが「どんな業界であれ『帝王』と呼ばれるには相当努力しているのは間違いない」ということです。
一般の方であればどうしてもホストを見下しがちだと思いますが、逆に自分と全く違う世界の人が何を考えているか知れるってわくわくしないですか?
せっかくならマイナスに見るよりそんな気持ちでこの本とは向き合ってもらいたいですね。
ちなみにローランドは圧倒的にストイックで努力家で、挫折から這い上がってきた人生だと個人的には思っています。
なぜなら幼少期から高校生までサッカー一筋で、帝京高校時代(特待生で入学)は全国選手権大会予選の決勝まで勝ち上がった実績があります。どう考えても努力家です。そして決勝で負けたことがきっかけでサッカーを辞める、大きな挫折を味わっています。
ぼくは息子がサッカーをしているので実はこの経歴が購入の後押しをしてくれました。
ホスト人生は下積み時代がかなり長かったようです。どれだけ下積みが長くてもブレない自分が今を作り上げたのでしょう。
二十歳で店を買収しオーナーになったけど、追い出された過去もあるとのこと。さらに這い上がって帝王の座へのぼりつめます。
容姿や発言からちゃらちゃらして見えるのはじゅうぶん分かります。だけど振り返って自分がそこまで1つのことに集中してきた人生だったか?を考えると形は違えどローランドの凄さが身に沁みることでしょう。尊敬します。
ローランドは圧倒的にストイックで努力家。個人的にはそんな人間が書いた本は読むべきと心から言いたいですね。
上述以外のエピソードも本の中にはたくさんありますのでローランドのことを深く知れますよ。
「名言」だけでなく「名言が生まれた背景」を知れるので言葉の羅列を見るより面白さは倍増
この本は、編集部が選んだローランドの名言についてローランドが解説を付け加えた構成となっています。
「名言」は所詮言葉の羅列ですが(それだけでもじゅうぶん楽しい)、背景を知れるのはかなりおもしろいです。
一つ具体例をあげます。※ネタバレあり
世の中には二種類の男しかいない。俺か、俺以外か
超有名なローランドの名言ですね。
幼少期からこの考えは持っていたとのこと。ホスト時代に生まれた言葉ではないんですね。
ローランドはクラスを分けられることすらも抵抗を感じていたようです。「〇〇系」とか「〇〇タイプ」というカテゴライズされるのも絶対に嫌だったと。
幼少期は少し言葉が違っていて
「この学校には二種類の生徒しかいない、俺か俺以外か」
と発言していたようです。笑
そして、時は過ぎ大人になって、なにかを成し遂げるにはエゴが必要、そして自分は特別と信じることが必要、特別で居続けるには努力、独創性、そして勇気が必要、さらには「歴史は学ぶもんじゃなく、作るもの」と考え、特別な存在にこだわり続けたとのことです。
時には「俺以外」として生きるほうが何倍も楽だろうとも感じていたようですが、そんな人生を受け入れれず、唯一無二の「俺」でいたい想いで、
「世の中には二種類の男しかいない。俺か、俺以外か」
が生まれたようです。
どうですか?名言が生まれた背景も知る方がめちゃくちゃおもしろくないですか?
ちなみにドッペルゲンガー達もお手上げになるほど、唯一無二の「俺」でいたいらしいです。笑
デブは甘え。普通に生きていたら太らない
ぼくは息子のサッカーを見ながらこの本を読んでいました。どんな父親やねんwてのは置いといて、
「デブは甘え。普通に生きていたら太らない」
これを読んだ20分後には家に帰り、服を着替え、ランニングをしていました。その距離6km!(本当の話です)
それくらい人を突き動かす力を持った本です。
名言は、哲学・美・愛・仕事・人生でカテゴライズされ50以上の名言が紹介されています。
- 君がいたいのは「誰かの隣」であって、「俺の隣」ではない。俺は「誰か」じゃない「ローランド」なんだ。馬鹿にしないでくれ
- 寝てません。まぶたの裏見てただけです
- 俺の隣がインスタ映え。だから俺は場所んなんて気にしない
このような名言が散りばめられています。
まとめ:とりあえず1,000円だし読んでおけ
Kindleだったら約1,000円なのでかなり安いです。しかも読みやすすぎて1時間もあれば読破できます。
気が付いたら1時間たっていた、そんな感覚です。
活字離れの時代に活字が好きになれる一冊となり得るでしょう。
ローランドの考えは恋愛のみならず、仕事にも役立つ考えとも感じました。
是非手に取ってみてください。おもしろかったです。
ちなみにこの本の発売日は「3.11」。収益は全額寄付するそうです。
さすがローランド。