書評

【伝え方が9割】"文字・コトバ"で感動を伝えたい人が読むべき一冊

鳥肌の立つような感覚をあたなにも。

佐々木圭一氏著の「伝え方が9割」

今までもこれからも平凡だと思っていたあなたの人生を、この一冊は変える力があります。

大袈裟な出だしですがこれが率直な感想です。

既に「伝え方が9割②」が出ておりますが当記事は「伝え方が9割」の書評となります。

※ネタバレございますのでご注意ください。

著者の佐々木圭一氏とは

ぼくは存じ上げておりませんでしたが、経歴が凄いです。

コピーライターとして活躍されているようですが、数々の賞を受賞したサクセスストーリーの持ち主。日本人クリエイター初、「スティーブ・ジョブズのおかかえクリエイティブエージェンシー」の留学生にも選ばれたようです。

兎に角、なんか凄そうな人。

もとから伝える事に関しては才能の塊だったのでは?そんな人の本参考になるの?

という疑いを持ってしまいます。

しかし幼少時代に遡ると、何度も転校し、どこでも馴染めず内向的な子どもだったようです(ぼくも転校経験あるので気持ち分かります)。あまり友達とも会話をしない子どもだったようです。

そして、企業に勤めてコピーライターとして働く事になったそうですが、文章が下手すぎて上司や周りを驚かせたりと、決して「できる側の人間」ではなかったようです。

「ムダなことを書くのに紙を使うのは環境破壊だ!」 by上司

こんな事言われたら心折れそうですが、心の強さはおそらく生まれ持った才能があったのではないかと考えております。

伝え方が9割とは

そんな佐々木圭一さんが言葉のシャワーを浴び続けた結果、コトバの法則に気付き、そこから徐々にではなく劇的に変化(←ここが重要ポイント)され、その「伝え方の技術」を惜しげもなく披露されております。

ここまで暴露していると「商売敵が増えるのでは?」という疑問を持つほどです。

章としては大きく3部構成です。

  1. 伝え方にも技術があった!
  2. ノーをイエスに変える技術
  3. 強いコトバを作る技術

全てを読んだ最大の発見は感動的なコトバは技術で作れる!才能ではなく。という事。

あなたの周りを少し見渡して頂きたいのですが、学校であれ職場であれ「話上手な人」が少なからずいるはずです。

そういう人は大抵人生うまいこといってて羨ましいですよね。自分も同じ事言ってるのになんでやねん!って妬んじゃいますよね。才能に嫉妬しますよね。心当たりございませんでしょうか。

考えてみたところ、人間は人生の大半はコミュニケーションに費やしており、人と話すのももちろん、ブログを書くことも読者とのコミュニケーションだと気付きました。

どうせなら出来る側の人間になりたい。技術で上手な話が作れる。ノーをイエスに変えるような感動的な言葉を発する事ができる。そんな技術を学んでみたくないですか?

そんな技術がこの一冊にはちりばめられております。

素晴らしい人生を送るためには「伝え方」が9割を占めている。

伝え方を身につけると差が出る。学んでる人が少ないから。

と佐々木圭一さんが綴っております。

どんな資格マニアでも、コトバを作る技術は学んでいないであろうとの事。

これはビッグチャンスです。

この技術さえ身につければ並みいる一般人を一歩リードできます。

ノーをイエスに変える技術

ステップ1:自分の頭の中をそのままコトバにしない

ステップ2:相手の頭の中を想像する

ステップ3:相手のメリットと一致するお願いをつくる

たったこの3ステップを意識するだけで、

「デートしてください」が「驚くほど旨いパスタどう?」

「レポートの提出延期して下さい」が「クオリティあげたいので粘る事ができませんか?」

にかわる訳です。言われてみれば理解できますが、これを常に意識することが何よりも大事で難しそうですね。

強いコトバを作る技術

この章では強いコトバを作るための技術が5つ紹介されております。

非常に簡単にですがそれぞれの紹介、さらにはその技術を用いて生まれるコトバを紹介します。

①サプライズ法

伝えるコトバに驚きワードを作る方法

例)
「好き」→「好き!!!」
「京都、行こう」→「そうだ、京都、行こう」※JR東海

②ギャップ法

オバマ氏や村上春樹氏もよく使う手法だそうです。

伝えたいコトバの反対のコトバを巧みに使う技術。

例)
「あなたが好き」→「嫌いになりたいのに、あなたが好き」
有名人のコトバ
オバマ大統領就任演説にて、選挙を一緒に戦った人を労うため「あなたの勝利」と伝えたかったのだが、ギャップ法を使うと、
「これは私の勝利ではない、あなたの勝利だ。」
あとは、踊る大捜査線の名台詞。
「事件は会議実で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」
こちらは「事件は現場で起きている」という事。

誰もが印象に残っているフレーズもギャップ法だと言えます。

③赤裸裸法

伝えたいコトバに体温を感じさせるコトバをつけたす手法。

例)
「素敵な夜でした」→「思い出しても顔が真っ赤になるくらい、素敵な夜でした」
「感動の映画でした」→「のどがカラカラ、感動の映画でした」

その他にも有名な例
「上を向いて歩こう 涙がこぼれないように」※坂本九
「息を切らしてさ 駆け抜けた道を」※終わりなき旅 Mr.children

④リピート法

その名の通りコトバをリピートさせ、相手の記憶にすりこみ、感情をのせる技術。

例)
「さいた、さいた、チューリップの花が~♪」
「さいた、チューリップの花が」だけだったら有名な曲になっていないだろう。
「人民の、人民による、人民のための政治」※リンカーン大統領演説

⑤クライマックス法

伝えたい相手に「これから重要な話があるんだ。聞いておかなくては!」という風に思わせる技術。

例)
「これだけは覚えておいて欲しいのですが、~」
「ここだけの話ですが、~」

この前置きがあれば、聞き手は間違いなく意識を集中させますよね。

こんな感じです。5つの技術いかがでしたでしょうか?

本の中では詳細に書かれておりますので、是非手にとって頂きたいですね。

まとめ

技術やプロセスが非常に分かりやすく書かれています。ぼくとしては強いコトバの作り方はとても面白く何度も何度も反復練習しようと思いました。

あと、さすがこのようなタイトルなだけに非常に読みやすいことも特徴です。

是非この本を読んで、鳥肌の立つような感覚をあたなも感じて下さい。

この技術は楽勝で人生を過ごす技術ではない。相手への愛情を表現する技術。

楽勝で人生過ごしたいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

これからもぼくのブログを読んで頂けると胸が熱くなるほど嬉しいです。←赤裸裸法

本当に良い一冊なので是非あなたも手にとってみて下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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